ブルーイの背景で、セリフのない恋が1本進んでいた

考察

本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

結論から言うと、ウィントンのお父さんとテリア兄弟のお母さんが、
物語の背景で結ばれています。

序盤のショッピングモールで置かれた伏線が、終盤の引っ越しの場面で回収されます。
その間、そのことは一度も説明されません。セリフもありません。

3シーズンをおよそ4周して、ようやく気づきました。1周目では完全に見落としています。
気づいてしまうと、その後の見え方が変わります。

こんな人には向きません

  • あらすじを知りたい人 — 話の筋を追う記事ではありません。
  • ネタバレを避けたい人 — 終盤の場面に触れます。
  • 公式の解説が欲しい人 — うちが観て気づいたことで、公式の見解ではありません。

ショッピングモールの場面

序盤に、大勢が買い物をしている場面があります。

そこで、ウィントンのお父さんが、テリア兄弟のお母さんを目で追っています。
話の本筋とは何の関係もありません。カメラも寄りません。
主役たちの会話が続いているその奥で、それが起きています。

1周目では気づきません。というより、気づく理由がありません。
そこを見る動機がないからです。

終盤で、それが結ばれている

そして終盤、家の売却にまつわる場面があります。

その2人が、並んで手をつないだ状態で映っています。
説明はされません。「あのとき見ていた人ですよ」とも言われません。
ただ、そうなっているだけです。

つまり、序盤に置かれたものが最後に回収されていた。
それを一度も言葉にせずにやっています。

何がすごいのか

作品の構造の話になります。

多くの子ども向け作品では、背景の人物は背景のままです。
画面を埋めるために立っていて、生活を持っていません。

ブルーイはそうなっていません。視界の隅にいる人物にも、
その人の都合と、その人の時間が流れています。

主役が見ていないところで、勝手に進んでいる。

だから、何周しても新しいものが見つかります。
2周目は主役を見ます。3周目になると視線が余ってきて、後ろを見はじめる。
そこに置いてあった、というのが今回の話です。

大人が繰り返し観られる理由

うちが4周した理由の一部は、たぶんここにあります。

子ども向け作品を何度も流していると、普通は親が先に飽きます。
同じものしか映っていないからです。

この作品は、観る側の視線が変わると、映るものが変わります。
1周目は話を追い、2周目は表情を見て、3周目以降は背景を見る。
同じ7分から違うものが出てくる。これは作り込みの量でしか実現できません。

日本語ではあまり書かれていません

この読み方は、うちが勝手に思いついたものではありません。
英語圏のファンのあいだでは以前から指摘されています。
つまり、見えている人には見えている、ということです。

一方で、日本語でこれを説明した記事はほとんど見当たりません。
日本での配信が英語圏より後だったこともあり、
気づいた人の話が日本語で共有される機会が少なかったのだと思います。

なので、この記事は「うちが発見した」ではなく、
「英語圏で語られていることを、日本語で書いた」というのが正確です。

まとめ

序盤のショッピングモールで、ウィントンのお父さんが
テリア兄弟のお母さんを目で追っています。
終盤、家の売却の場面で、その2人は手をつないでいます。
その間、そのことは一度も説明されません。

背景の人物に生活を持たせている作品です。
そしてそれが、大人が何周もできる理由になっています。

もし1周目なら、この記事のことは忘れて普通に観てください。
2周目からのほうが、気持ちよく効きます。

次に困ること

同じように、説明されないまま置かれているものが、最終盤にもあります。
ブルーイが母親になった場面に出てくる子どもは誰なのか

うちが泣いた場面も、セリフが一つもありませんでした。
ブルーイで泣いた場面には、セリフが一つもなかった

どの回から観ればいいか迷ったら、順番の目安をまとめています。
ブルーイはどの回から観ればいいか

そもそもこの作品が何なのかは、こちらに書いています。
万博のオーストラリア館で見たあの犬は何だったのか


この記事の情報の出所について

万博でオーストラリア館を訪れ、そこでブルーイを知りました。
以後、3シーズン全話を家族でおよそ4周し、英語版でも通して視聴しています。

この記事は、その視聴のなかで気づいたことです。公式の解説ではありません。

エピソードのタイトルは、公式に確認が取れたものだけを記載する方針のため、
本文では内容での説明に留めています。

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